虎昭産業の歩み

仲卸業「虎昭」加工部としてスタート

1967(昭和42)年9月

中央卸売市場・足立市場内 仲卸「虎昭」の加工部として内山久枝が創業

足立市場の様子
京成線高架下の産業

京成線高架下の加工場(当時)

足立市場の仲卸「虎昭」の二代目内山恵司と結婚し、家業を手伝ううちに、市場では朝の繁忙時を過ぎると、大幅な値引き販売をしていました。
値引き販売と廃棄ロスの課題解決のために考案されたのが「おでん種セット」でした。

1971(昭和46)年 春

「おでん種セット」を考案。製造販売を開始
全国の市場とイトーヨーカドー様をはじめスーパーへ拡大

おでん種セット

販売当初は、練り製品中心の品揃えでありました。
家庭で食べる人気のおでんには大根、たまご、こんにゃく等、味付けおでん種が必要と考え改良を重ね、おでんセットの進化に取り組みました。

1972(昭和47)年 冬

生詰おせちセット製造販売開始
イトーヨーカドー等大手流通企業へ販売

生詰おせちセット

「虎昭」から独立し、株式会社虎昭産業へ
ファーストフードおでんに挑戦

1976(昭和51)年8月

「虎昭」加工部を改組し足立区千住河原町に株式会社虎昭産業」創立 内山久枝初代社長

おでんセット、あんみつ、おせち料理といずれもヒット。
本来の仲卸業務と加工業務とを分離して、加工部を別会社として発足しました。
虎昭の名前は外したくありませんので、あれこれ考えましたが、どうせなら「産業界」を席捲するつもりで大きな名前をつけようと思い立ち、「株式会社虎昭産業」に決めました。
パート2名と始めてから9年、社員2名、パート60名の大所帯になっていました。

1977(昭和52)年

株式会社セブン-イレブン・ジャパン様と「ファーストフードおでん」を展開

ファーストフードおでん

イトーヨーカ堂様のご紹介で当時375店舗を展開されていたセブン-イレブンの100店のお店様のカウンターでファーストフードのおでんを販売いただきました。しかし、ヒット商品とは言えませんでした。

ファーストフードおでん大ヒットへ

1981(昭和56)年

社屋を足立区・千住関屋町に移転

ファーストフードおでんが思うように売れない中、セブン-イレブン本部の当時ご担当の山本様からアドバイスを頂き、ご一緒してのお店様視察をしました。当時、仕込み方ももまちまちという状態でした。仕込み工程を見直し、1つ1つ図で示し、数字で順番を指示、わかりやすいマニュアルを作成。これに基づいて各店舗のオーナー様に実地にご指導もし、本部も本腰を入れてこのマニュアルの徹底化を図っていただけました。

1982(昭和57)年9月

セブン-イレブンのお店様、本部、そしてメーカー虎昭産業の三位一体の新しい体制でファーストフードおでんへの取り組み開始

爆発的な売上へ

創業者が写っている東京工場の写真

1985(昭和60)年8月

東京工場を開設(ファーストフードおでん生産拠点)

東京工場
ファーストフードおでん生産拠点

「おでんの虎昭」から「セブン-イレブン様の
デイリーメーカーとしての虎昭へ」

1987(昭和62)年6月

株式会社セブン-イレブン・ジャパン様の惣菜の開発提案とお取引開始

惣菜製造開始
当時のデザート写真
惣菜製造開始

1967年~1987年 内山久枝「食を彩る」より

1989(平成元)年9月

栃木工場を開設(惣菜・デザート・おでん・米飯の生産拠点)

・チルド温度帯と20℃以下管理の米飯との2温度帯の複合工場に挑戦
※のちに米飯事業はチルド温度帯事業に、デザートは惣菜事業に選択集中化のため撤退

弁当との2温度帯複合工場へのチャレンジ

1992(平成4)年

年商100億円を達成、「おでんの虎昭産業」から「セブン-イレブンの主要デイリーメーカーの虎昭産業」へと成長

コンビニ業界初!セブン-イレブン様と共に、
チルド温度帯(冷蔵)管理の調理パン製造への挑戦

1994(平成6)年6月

茨城工場を開設(チルド温度帯管理の調理パン・惣菜生産拠点)
セブン‐イレブンのチルド温度帯管理の調理パン製造開始

茨城工場

「調理パンをチルド温度帯管理で刷新」というセブン-イレブンの全国政策に対応。当社は新設の茨城工場と製造設備を増設した栃木工場の2工場で同時に製造開始しました。

サンドイッチ製造
サンドイッチ

虎昭産業にとって調理パンの製造は全く初めての経験。難易度が高いと言われるサンドイッチをはじめ、ロールパンなど約20品以上を2工場同時の製造開始は当時、想像を超える入念な事前準備を要し、無事にお店様に納品、ご販売して頂くことができました。

1995(平成7)年

複数工場運営に対応して業界でも早期のテレビ会議システム導入

テレビ会議システム導入

本社・工場間をテレビ会議で結び、開発・製造・管理の主要部門がリアルタイムに情報を伝達・交換・共有化。同一の指針と志向のもとに、それぞれの業務を効率化に展開。

次世代への継承

1996(平成8)年10月26日

内山久枝社長(当時)脳内出血で倒れる

1997(平成9)年5月27日

内山久枝 代表取締役会長就任
内山隆司 代表取締役社長就任

2001(平成13)年

「いちごサンド」など、生クリームの自社工場ホイップへの挑戦

いちごサンド

いちごサンド

チルドデザート製造の技術知見と設備を活かした「自社立て生クリームのいちごサンド」を業界で先掛けて提案。
セブン-イレブン全国商品へ波及。これ以降チルド温度帯管理の調理パンのデザートサンドの生クリームのスタンダートとなる。

2001(平成13)年6月

グループ会社「株式会社トラサンデリカ」を設立

おでん

メーカー事業(おでん・デニーズ)と
デイリーメーカー事業を分離。
それぞれの強みを生かす。

2001(平成13)年

内山尚久常務取締役(当時) IYグループ様より感謝状受賞

おせち全国リーダーとして、セブン-イレブンおせちの全国販売規模を大きく成長させた功績。

IYグループ表彰状

2005(平成17)年

セブン-イレブン生野菜コールドチェーン全国版始動
内山尚久専務取締役(当時)野菜リーダ-として仕組み構築を主導

イノベーション提案による商品差別化へ

2009(平成21)年

本来の美味しさと更なる品質向上へのイノベーションによる
新製法提案を開始

【1】焼餃子を冷凍仕入れ原料使用から、餡、皮も小麦粉からつくる完全自社内製化

焼餃子

【2】コンビニのパスタの常識を覆す「塩水」を使用した茹で工程

新製法による美味しさと鮮度延長を提案。

パスタの塩水ボイル
トンネル型パスタ冷却機

トンネル型パスタ冷却機

【3】サンドイッチの美味しさ追求と食品ロスに対応した鮮度延長(2012年)

三斤食パン 丸刃スライサー導入

三斤食パン 丸刃スライサー、超音波スライサー導入
しっとり滑らかにサンドイッチ用パンをスライス
更に美味しく。

三斤食パン 丸刃スライサー導入

2012(平成24)年2月

本社を東京都北区王子に移転

2013(平成25)年

セブン&アイHLDGS.様より感謝状受賞(代表受賞者:開発グループ 佐藤友里人部長(当時))
パスタ新製法による鮮度延長と美味しさの追及

顧客ニーズへのさらなる挑戦へ

2015(平成27)年5月

北関東もおか工場を開設(デイリー商品差別化技術導入)
野菜処理方法のイノベーション提案
生野菜サラダの鮮度延長と美味しさの追求へ取り組み

北関東もおか工場
一般家庭の約100世帯分の電気を平均して毎日発電

一般家庭の約100世帯分の電気を平均して毎日発電。
太陽光パネル702枚設置(テニスコート7面分)
工場で使用する電力の約7%を発電。

SDGs
全自動野菜計量機

全自動野菜計量機
コンピュータースケール2ライン導入

全自動野菜計量機

2016(平成28)年1月

茨城工場 食品衛生優良施設「2015年度茨城県知事賞受賞」

2018(平成30)年

北関東もおか工場 食品安全マネジメントシステム
「JFS-B規格」の認証取得JFS-B規格NDF第1回品質保証アワード「SEJQC賞」受賞 花島克之品質保証部長(当時)

2019(平成31)年

栃木工場・茨城工場 食品安全マネジメントシステム
「JFS-B規格」の認証取得JFS-B規格

冷水廃熱交換システム 省エネとCO2削減に効果

冷水廃熱交換システム
SDGs

茨城工場でNDF(日本デリカフーズ協同組合)品質保アワード「食品安全推進優秀賞」受賞

品質保アワード「食品安全推進優秀賞」受賞

2020(令和2)年

環境マネジメントシステム「エコアクション21」(環境省策定)認証取得JFS-B規格

2022(令和4)年5月

内山隆司 代表取締役会長就任
内山尚久 代表取締役社長就任

セブン&アイHLDGS.様より感謝状受賞 (代表受賞者:開発部 井口勝之部長(当時))

感謝状受賞

調理パンロールの新規需要の掘り起こし
ソイミート使用し「たんぱく質が摂れるチキン&チリ」がヒット

たんぱく質が摂れるチキン&チリ

全国供給を視野に「デイリーメーカー」から「メーカー」への飛躍

2022(令和4)年

LLC(ロングライフチルド)商品の開発と販売

環境変化に対応し、ファーストフードおでんを個食カップ惣菜にして提案。
LLCカップ「5種具材のおでん」(セブン-イレブン惣菜)販売開始

LLCカップ 5種具材のおでんスタート(トラサンデリカつゆ使用)

LLCカップ 5種具材のおでん

FFおでんをカップ惣菜化した
「味しみおでん」が原点

2022年 宇都宮餃子会監修 野菜焼餃子(環境配慮型)

宇都宮餃子会監修 野菜焼餃子

サラダ使用の野菜の端材も使った、トップシール(蓋)化の環境配慮型商品。

ノンロスマーク

「食品ロス削減国民活動」(農林水産省)に対応した商品開発

2024(令和6)年3月

館林工場開設(栃木工場からの移設と新規事業拡大に向けて)
新規事業「LLC(ロングライフチルド)惣菜」開発製造を北関東もおか工場で先行取り組み

館林工場開設

北関東もおか工場の取り組みを更に進化させた館林工場を開設しました。館林工場の新規事業としてLLC商品の開発製造をしています。本来のチルド優位性、技術、鮮度延長、美味しさ、品質、原材料調達、環境を考えて造った工場です。

太陽光パネル1024枚設置

太陽光パネル1024枚設置
平均して毎日一般家庭の約180世帯分の電力を発電して工場で使用。
CO2排出削減で環境活動にも力を入れている。
館林市の災害協力工場として、地域貢献。

SDGs

2024(令和6)年8月

新規事業ロングライフチルド惣菜 「セブンプレミアム5種具材のおでん」を開発

全国のセブン-イレブンで発売。

セブンプレミアム5種具材のおでん 東日本

東日本

セブンプレミアム5種具材のおでん 西日本

西日本

2024(令和6)年8月

本社を東京都文京区に移転

2025(令和7)年3月

グループ会社 株式会社トラサンデリカを合併
持ち株会社 株式会社虎昭産業グループを設立

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